大阪大学 基礎工学部 編入学試験

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はじめに

結果から言うと不合格でした。
不合格の体験記はこのぐらいできても落ちるんだという指標になるため、ある程度の価値はあると思い記事を書くことにしました。
また、僕はこの学部の過去問をかなり解いているので、ある程度の傾向分析ならできているため、今回はそれをお伝えしたいと思います。

受験者数等

計算機が 6 名、ソフトウェアが 10 名で僕はソフトウェアを志望しました。
明石高専から 7 人ほど情報科学科を志望していたかと思います。
また、今年は計算機とソフトウェアで以前行われていた専門科目がなくなりました。

当日の試験内容

英語

まずは英語です。
試験時間は 90 分。

・大問 1  : 英文和訳
分からない単語が数個あってほぼ類推できましたが、いくつかは誤っていたと思います。

・大問 2  : 長文読解
該当箇所は分かるものの語彙力が足らず満足に翻訳できないことが起き、やや失敗程度。

・大問 3  : 英作文
練習量にしては書けたなって気持ちになりましたが、正直英作文は採点されたことが無いのでわかりません。

- 英語のまとめ -
特記すべきことなしです。
6 ~ 7 割程度かな? 

数学

次に数学。
試験時間は 120 分。

・大問 1  : 微分方程式
ただの変数分離とただの極限問題。簡単すぎて驚きました。

・大問 2  : 行列
ただ計算量が多いだけでした。しかしその計算量があまりにも多すぎて、しかも解が綺麗な形にならず「何だこの問題。。」となりました。
一応全部解けました。

・大問 3  : 確率
条件付き確率が出題されました。普通に公式に入れるだけです。
変わった問題としては、2 枚のコインを使って正当な抽選を行う方法を自分で考案するという趣旨の問題が出ました。

- 数学のまとめ -
全体的になんやこれという感じでした。
過去の傾向的に微分方程式は全然出題されないはずなのに出題され、行列も計算力グランプリ 2021 で、確率も確率漸化式がよく出題される為マスターしていたのに変わった問題しかでませんでした。
9 割程度

物理

最後に物理です。
大問が 3 つありその内 2 つを選んで回答するという形式です。
力学、電磁気、熱力学が扱われています。
試験時間は 90 分。
僕は力学と熱力学を選択しました。

・力学

力学は剛体振り子でした。
半分近く解けず大破滅。。。だけど結構な人が解けてないので少し安心。
自明なエネルギー保存則でミスってしまい、おそらくこれがまずかったんだと思います。

・熱力学

熱力学は気体の運動論とサイクルに関してでした。
運動論の方は過去の傾向通りで全て解けました。
サイクルの方は、「熱効率で Q が負のやつは足したらダメ」と回答欄に書いたにも関わらず、負のやつを足してしまうという大ポカをやらかしました。

- 物理のまとめ -
おそらく僕が不合格になった原因は物理にあると思います。
たとえ凡ミスとはいえ、皆が回答できている問題で正答できないとダメです。
6 割程度

面接

・志望理由
・行きたい研究室
これだけでした。「落ちる面接ってこんなに残酷なんだな。」と感じました。
あと口頭試問がありました。口頭試問の内容については他のブログを参考にしていただければ幸いです。

出題傾向、難易度感等

英語

大問 1 は英文和訳、大問 2 は長文読解、大問 3 は英作文です。まあまあ語彙力が要りそう?僕は DUO とターゲットの前半の単語を覚えていましたが、まあまあ足りませんでした。英語はやや難しい気がするので本当に早めに対策を始めた方が良い気がします。

数学

基本的に、微積、行列、確率が出題されます。以前は基礎工学部の数学は本当に難しいと言われていましたが、近年なぜか著しく簡単になってきています。おそらく編入対策をしている学生ならば普通に 9 割以上取ることができると思います。言い換えれば、数学では差がつかないということです。だからこそ英語を早めに対策する必要があると思います。英語が苦手な人は特に。。。

物理

剛体がほとんどです。力学は過去20年分解きましたが、一度だけ円運動が出題されていました。ですが、剛体の問題を解くにも円運動等の知識は必要なので、知っておくべきだと思います。
熱力学は気体の運動論とサイクルとピストンがほとんどです。年にもよりますがまあまあ難しい印象があります。
理系の人は物理で差をつけろ!

まとめ

みんなが解ける問題が絶対に解けるようにしなければならない、そして英語をもっと対策するべきだったと感じました。また、僕は正直内申点はかなり良いと思っていて、成績でカバーできるかなと思っていましたが、おそらく基礎工学部はその点数配分が皆無に等しいと思われます。
最後にダークな話になりますが、明石高専の僕のクラスからは基礎工学部に 9 人程度出願していましたが、7 人落ちました。
編入はこういう世界です。この系統の話については後程深く触れようと思います。